イラストレーション、キャラクターデザイン、マンガ、アニメーション、グラフィックデザイン タコヤクシブラザーズ TAKOYAKUSHI BROTHERS

:2012年 9月

パノラマ大迷路 裏話その9

パノラマ大迷路の裏話その9
『 迷路:天空の塔ステージ 』


間違い探しからの物語の続きで、この4ページ見開きの「天空の塔 巨大迷路」に突入します。
しかも天空の塔なので、本を90度回転させて挑戦する「縦長迷路」です。
ルールとしては「パ・パ本部」と同様なのですが、人間の目は左右についているため、天地方向に進行する迷路はかなりやっかい。しかも本が大きいので、なおさらです。
なので、実はこのステージが「迷路」のクライマックス。物語も迷路もまだ続きますが、残りは「迷路+暗号」とか、ちょっと違う趣向になっていきます。
さて、前述したように、この迷路は「ワープトビラ」を探すのがとてもやっかいで、しかも「パース」がついているので、余計に見つけにくいです。
参考までに「ワープトビラ」のノーマルイラストを掲載しておきます。実際には使用されなかったトビラもありますが、ヒントとしてご活用くださいませ。
それとこれもヒントなのですが(ヒントのいらない方は以下の文は読まないでください)「花屋さん10店全部を通る」というルールがポイントです。逆にいうと「花屋の前は必ず通る」ということなので、そこからルートをつぶしていけば案外迷わないかもしれませんよ。「パ・パ本部迷路」も同様なので、「この迷路、難しい」と思った方は是非お試しください(^^)。
また、イラスト制作に関する裏話ですが、このステージから「夕暮れ」になっていきます。これは次の展開への伏線。・・・・といっても、物語として重要な伏線ではなく、次の展開で「夜」にしたかったため。何故「夜」にしたかったか・・・は、また次の裏話で触れたいと思います。といっても、そんなにたいした理由じゃないですけどね(^^!)。

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パノラマ大迷路 裏話その8

パノラマ大迷路の裏話その8
『 まちがいさがし:塔のある街 』


次は迷路ではなく、「まちがいさがし」クイズです。
ここも台割の関係で本の構成を悩んだところです。
結果、「折り込まれた見えない次のページとの間違い探し」に落ち着きました。
割と難しい迷路本ですが、迷路を解けない子供でも楽しめるよう、「物語(マンガ+探し物クイズ)と間違い探しなど、見て楽しめるページをどう挿入するか」のバランスが難しかったです。

で、ここは「カエルが進化したらしい世界」で、見慣れない形の飛行艇も飛んでいます。バックには、あとで登場する「天空の塔」も見えます。
何度も書きますが、パラレルワールドはあくまで「同一時間経過の地球」です。なのでここも地球なのですね。何らかの影響で進化の法則も物理法則も、私たちが知っているモノとは違ってしまった地球です。
ただ、ここまでくると別の惑星みたいですけどね(^^!)。もはや、今話題のヒッグス粒子の存在から違うのかもしれません。何となく惑星全体の気圧も低そうです。

あと、このページの制作上の裏話ですが、道などのマテリアル部分は「パターン」という機能を使っていて、レンガなどをひとつずつ手書きしている訳ではありません。
それが災いして「間違い探し」のくせに、次のページとこの「パターン」の柄がずれてしまいました!
ずれないように裏技を使っていたのですが、一部裏技が効いていない部分があって、それを直すのに一苦労。まぁ、印刷前に見つかったので良かったです(^^!)。あせった〜〜〜〜。

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パノラマ大迷路 裏話その7

パノラマ大迷路の裏話その7
『 迷路:訓練ステージ その2 』


次の迷路ステージは、またまた4ページ見開きの巨大迷路「トータル訓練」です。
裏話その6で触れた「番号順にまわりながら連動するチェックゲートもたどる総合ルール」の迷路です。しかもそれに加え、迷路上に立ちふさがる「マ・マ軍団員」8人を全員つかまえなくてはいけません。もう、ルールを覚えるだけでも大変です(^^!)。
このステージなどは特にデジタルゲームにすると面白いんですけどね〜。通過した番号は光り、センサーゲートをくぐるとそれに対応するチェックゲートの扉が開く。マ・マ軍団員をつかまえる時は捕獲銃を巧みに操って・・・とか。まぁ、そんな感じで脳内で補完して遊んでいただきたいステージです(^^)。

さて、このトータル訓練には4つの世界が登場します。
「太陽神をあがめる世界」「科学の発達したアンドロイドのいる世界」「恐竜が進化した世界」「エーゲ文明が発達した世界」です。
なるべくイメージの違う世界を並べて、パワレルワールド感を出してみました。

「太陽神」の世界は、マヤやアトランティスなどの滅んでしまった古代文明がそのまま発達したら・・・という世界。本当はもっと機械化も進んでいると思いますが(^^!)。

「アンドロイド」の世界は、本当はサイボーグ化技術の発達した世界。でも「アンドロイド」の方が何か判りやすいので(^^!)この表現にしました。一応、アンドロイドとサイボーグとヒューマノイドは分けています。

「恐竜」と「エーゲ文明」で出て来るのがヒューマノイドですね。恐竜も全体に小型化しているイメージです。恐竜の絶滅原因は不明ですが、生き残るということはそれなりの環境変化があったのでしょう。今では、恐竜はは虫類の進化した変温動物では無く鳥類と同じ恒温動物であった・・・という説もありますし。「エーゲ文明」は・・・ちょっと謎です(^^!)。どういう進化でしょう?もしかすると気候変化による適応変化かもしれません。

こういう色々な世界のバックボーンを考えるのは楽しいですね(^^)。・・・・え?そうでも無いですか?(^^!)。

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パノラマ大迷路 裏話その6 ※ここから物語のネタバレ含みます 

パノラマ大迷路の裏話その6
『 迷路:訓練ステージ その1 』


(注)ここから「物語」としてはネタばれに繋がっていきますので、本を未読の方はご注意ください。

さて、次の迷路ステージは「荒野での訓練」と「大海での訓練」です。
ここは本の作り上、観音見開きの導入ページとなるため、2ページ見開きでの迷路をつくることができません(センターが2cmも空いてしまうので)。
なので、本当はこの導入ページはすべて「マンガ」にしたかったのですが、台割・ページ数の問題と物語の構成上、どうしても迷路にするしかなかったのです。
で、困りました。
1ページずつのミニ迷路というだけでは簡単すぎて、全然面白く無い・・・。
どうしようかと悩んだ結果、次の観音開き4ページ迷路まで併せてひとつの迷路と考えてみることにしました。
つまり、左ページの「荒野での訓練」は番号順にまわる迷路、右ページの「大海での訓練」は連動するチェックゲートをたどる迷路、そしてページを開けた4ページ巨大迷路は「番号順にまわりながら連動するチェックゲートもたどる」という総合ルールの迷路にすることにしたのです。
これならここのミニ迷路が少々簡単でも許されるかなぁと(^^!)。しかも物語上も「主人公が訓練する迷路」なので、物語ともリンクしますしね。
ということで、あとはそれぞれのステージに細かい遊びと、ちょっとした物語の伏線なんかも入れてみました。

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